シェアする

MEWの共同創始者が新サービスMyCryptoを提供開始!

シェアする

先日、MEWのツイッターアカウントが突然、

https://twitter.com/mycrypto/status/961769008436400128

という発言をし、界隈が騒然としました。笑

そもそもこれがどうゆうことなのか、そして我々はどうすればいいのか検討したいと思います。

2018年3月4日追記:

上記のツイートは、MEWのツイッターアカウントが、突然

これからはMyCryptoとしてやっていくで!よろしくな!

とツイートしたという話だったのですが、どうやら話あってアカウントはMEWに返すことにしたようです。

現在は、別々のアカウントとして運営されているようです。

MEW: https://twitter.com/myetherwallet

MyCrypto: https://twitter.com/MyCrypto

スポンサーリンク

概要

何が起きたかというと、MyEtherWallet(MEW)の共同創始者の1人Taylor Monahan(@tayvano_)が、MEWプロジェクトを抜け、新しい会社「MyCrypto」を作り、新サービスMyCryptoをリリースした、ということです。MEWからもかなりの数のエンジニアがMyCryptoに参加しているようで、MEWとMyCryptoは見た目は現状ほとんど一緒です。また、なぜ急にツイッターのアカウント名が変わったか、というと、MEWのツイッター担当者もMyCryptoに移ったから、だそうです。

MEWの共同創始者2名の本件に関する声明は、以下で参照できます。

MyCryptoに関するFAQも公開されています

MyCrypto Launch FAQ

背景

なんで、新しい会社(MyCrypto)を作ることになったのか、ということは前述のTaylor氏の文章に詳しく乗ってますので、ざっくりと振り返ります。

立ち上げ期

MEWは、Kosalaが2015年にアプリを作り、Taylorが開発や運営に協力する形でプロジェクトとしてスタートしました。ETHのメインネットが開発された当初は、コマンドベースでしか操作できなかったらしく、これは不便だ!誰でも使えるインターフェースが必要だ!と考えたのが始まりのようです。PCの黎明期に、CUIしかなかったPCにGUIで操作できるマッキントッシュができたみたいな感じで熱い話ですね。

爆発期

どんどんETHのコミュニティが盛り上がり、ETHホルダーが増え、また、ICOも増加する中で、たくさんの開発が必要になったり、それ以上にたくさんの問い合わせに答えないといけないようになったようです。2017の前半くらいにこのような状況になったようです。問い合わせの対応には、ほぼ、Taylorが当たっていて、疲労困憊だったようです。旦那さんもプロジェクトに入ったりしてがんばってたみたいですね。

決別

そういった状況を打開するために、たくさんの人をリクルートするようになったのが2017年の後半のようです。そして、新しく入ってくれた人が増えるにつれ、そして、真剣に会社やプロダクト(MEW)にコミットしてくれるようになるにつれ、今の仕組みや体制のままでいいのか?もっと、会社やプロダクトを守れるようにする必要があるのではないか、と考えたようです。そして、新しい会社を創ることを決めたようですね。

MEWはどうなるか?

MEWの共同創始者の1人である、Kosalaを中心としたチームが今後もMEWに残り開発を続けるようです。Kosalaは、競争はいいことじゃないか!的な感じです笑

どちらを選ぶべきか?

これは、現時点では判断がつきかねます。結局、MEWもMyCryptoもETHやERC20トークンのウォレットを管理するためのツール(インターフェース)でしかないので、MEWやMyCryptoがなくなってもウォレットがなくなるわけでもありません。ですので、選ぶとすれば、どちらの方がインターフェースとして優れているか、だと思います。観点としては、

  • 安全性
  • 可用性

を僕は考慮しています。上記2点につき、少し考察したいと思います。

安全性

仮想通貨を取り巻く脅威は日々変化しています。ですので、セキュリティについても継続的なアップデートが必要になってくると思われます。そういった観点でみたときに、MEWからはかなりの数のエンジニアが抜けているように思われるので、MyCryptoの方に分があるように思えます。

可用性

分かりやすい点でいうと、モバイル版があるかどうか、だと思います。現状、MEWにもMyCryptoにもモバイル版はありません。MEWは以前、モバイル版を開発する予定がある、とツイートしていました。

また、MyCryptoもモバイル版を出す予定だと言っています(前述のTaylorの声明)。とすると、モバイル版を出すというアイディアも、それを推進していたのも、なんとなく、MyCrypto側に移った人間では、、、と思います。

もっと言えば、これまで、MEWをユーザーの声を聞いて開発の方向性を決定していたのはTaylorだと思われますので、MyCryptoの方がよりユーザーに優しいサービスになるのではないか、と個人的には考えています。

また、2月27日にTaylorが出した記事でモバイル対応に加えて下記のようなことが言われており、実装されれば、MyCryptoは非常に便利になると思われます。

  • ガスの設定が不要
  • 出金のためにETHを持つ必要がない

とまあ、状況だけを見ると、MyCryptoがよさそうかなあ、と思いますが、こればっかりは少し今後の動きを見てみないと分かりません。

(補足)MEWからMyCryptoへ送金したりする必要はない

MEWもMyCryptoもインターフェースなので、MEWからMyCryptoへの送金は必要ありません。MEWで使っていた秘密鍵を使えば、MyCryptoでウォレットの操作が可能です。MEWからMyCryptoへの移行のためにどこどこに送金して云々、、、みたいなことをいうやつが出てきたらたぶんそれは詐欺です。気を付けましょう。

MEWで扱っていたウォレットをMyCryptoで操作する方法はこちらで紹介しています。

MEWからMyCryptoへの移行方法

スポンサーリンク

シェアする

フォローする