エストコインを追いかけます。
前回「IT国家エストニアの仮想通貨Estcoinsを追う②」
今回は、The identity estcoinというエストコインを使った身分証明みたいなものを調べました。
The identity estcoinとは
The identity estcoinは、エストニア人や、e-residentsが自分の電子証明書(digital identity)と紐づいた一定数のエストコインを受け取ることができるようです。身分証明用通貨、みたいな感じですかね笑。なんと訳としては、エストコイン電子証明とか、マイエストコインとか、そんな感じですかね。。。。新しい概念過ぎて和訳はハードルが高いですね笑。
用途としては、電子署名とか、行政サービスへのログインとか、スマートコントラクトの作成とかに使うらしいです。あれ、これって、普通に電子証明書でできるんちゃうの、、、?笑
他のestcoinsとの違い
この、The identity estcoinですが、なんと売れません!笑
確かに、自分を証明するためのものなんで、売れないのは、納得がいくっちゃいきますが、通貨が売れないって、、、なかなか刺激的ですね笑。
管理面のメリット
ここまでくると、なんのためやねんwとなりそうですが、一番全うな理由だと思ったのが管理コストの削減です。エストニアでは、電子化がかなり発展していますが、その維持・管理にかなりのコストがかかっているようです。さらに、e-Residentsが増えたときにはさらなるコスト増、管理人員増強は必至でしょう。今後どんどんe-Residentを増やしていきたいエストニアとしては、ここは大きな課題だったようです。
仮想通貨にすれば、一回ブロックチェーン上に載せてしまえば、維持・管理のコストは大きく削減できるし、なにより改ざんとか、そうゆうセキュリティに割くコスト・人員が大きく削減できそうですね。
また、コスト面を抜きにしても、現状の仕組みだと、E-エストニアを支える様々なシステムに行政サービスが大きく依存していることになります。これはまさに、中央集権的な管理の課題ですね。そこらへんが、分散的に管理することによってまかなわれるということでした。
さて、エストコインを調べ始めた背景として、なぜエストニアでそんな先進的な動き(国家によるICO)が起きるのか考えたい、というのがありました。The identity estcoinを調べてみmて仮想通貨発行に関しては、ブロックチェーン技術を活用して、既存システムの維持・運用コストを下げる、というのが大きな目的のような気がしてきました。
まあ、いずれにせよ、なぜエストニアがそもそもこんなにデジタル国家なのか、という興味はつきませんが!